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【エネファーム徹底比較!】導入する?どのメーカーがいい?これを見ればすべてがわかる!【アイシン、パナソニック_2022年最新版】

理系男のみつおです。エネファームの二大メーカーであるアイシンとパナソニック製のエネファームについて機能やお得さなど徹底比較 します!

カタログを穴が開くほど読み込んでみると、かなり違いがありましたよ!

 

そもそもエネファームとは、ガスと空気からお湯と電気を作る 機器のことです。よく聞くエコキュートは発電しないのですが、エネファームはガスから取り出した水素で発電する燃料電池になります!

皆さんのお宅にもよくある給湯器が発電もしてくれるイメージです。

 

 

 

 

 

そもそもエネファームとは?

 

エネファームとは、都市ガスやLPガス(プロパンガス)と空気を使って

・電気を作る

・お湯を作る

機械のことです

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皆さんなじみのある給湯器が、発電もしてくれるようになったのがエネファーム です

おうちのすぐ横で電気とお湯を作るので、とても効率よく電気とお湯を使うことができます

 

これから詳しく説明する中で、重要な言葉を前もって説明します

発電効率エネファームに入れたガスのうち、電気に変えられる割合

・熱回収効率→エネファームに入れたガスのうち、お湯に変えられる割合

 

それではアイシンとパナソニック製のエネファームを比較してみましょう

 

アイシンとパナソニック製のエネファーム比較!

 

おおまかな機能や仕様の違いは?

 

アイシンとパナソニック製のエネファームを項目ごとに比較したのが下の表です

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アイシン・パナソニック製のエネファーム比較表

アイシン製のエネファームエネファーム「typeS」となっています

 

これだけだとどう見ればいいのか難しいですので、「どっちがお得なの?」「それぞれどんな機能があるの?」の観点で説明 します!

ちなみにパナソニックは皆さんご存じ電機メーカーです。アイシンは聞いたことありますか?自動車部品メーカーで、トヨタ自動車の子会社です。子会社なのに売り上げは4兆円近くあります

身近な製品では、電動スライドドアやトランスミッション、電動バックドアなどで、あとは自動車内部の多くの部品を手掛けています

www.aisin.com

 

機能や仕様・お得さを徹底比較!

 

お得なのは?

 

ズバリ言います。お得なのはそれぞれのご家庭での電熱需要によります

電熱需要とは、電気と熱をどれほど使うか・その割合は?というものです

 

家庭の電熱需要による

ざっくりですが、表中の⑨の特徴にあるように電気を多く使う家庭向けなのがアイシン、お湯を多く使う家庭向けなのがパナソニック です

みつおの個人的な意見ですが、基本的にどの家庭も電気の方が多く使うのでこの点アイシン製のがお得 です

実際表中の⑭経済性ではアイシン製のがお得な結果となっています

アイシン:光熱費は約74,000円/年お得

パナソニック:光熱費は約69,000円/年お得

東邦ガス管内での試算。例えば、大阪ガス管内だともっとお得になります。

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アイシン製の光熱費削減額

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パナソニック製の光熱費削減額

 

発電効率はアイシン製が高い

なんでこの結果になるかというと、発電効率がアイシン製のが55%と高い からです(パナソニック製は40%) ※表中の②

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発電効率の比較
総合効率はパナソニック製が高い

熱回収効率&総合効率はパナソニックのほうが高いのに何で?!(表中③、④)となると思いますが、これは熱を残らず使った場合です。つまりパナソニック製は熱回収の効率はいいのですが、実際に家庭で熱(お湯)を使わなければその熱は捨てられてしまいます。

その分実際の総合効率も低くなる可能性があるためです

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アイシン製の総合効率

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パナソニック製の総合効率

 

価格はオープン価格

年間のお得さはアイシン製に軍配が上がりました

ではイニシャルコストはどうかというと、こちらはオープン価格となるので、新築でハウスメーカーに付けてもらう場合や、ガス会社にリフォームとともに取り付けてもらう場合といろいろあるのでかなり価格に差があります。

一度見積もりを出してもらうことをお勧め します!

 

 

 

 

 

どちらもスマホからお湯張りや床暖on/offができる

 

次にIoT機能についてです

こちらは両者ともにスマホからお湯張りや床暖on/offができます!

エネファームを家庭のwifi環境に接続することが前提です

なので外出先からお湯張りして、帰ってすぐお風呂に入る!なんてこともできます

ただし、浴槽の栓は自分で閉めておかなければなりません(ここはアナログww)

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スマホとつながる!

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外出先からお湯張り、床暖on/offできる!

アイシン製はスマートスピーカー(アレクサなど)から操作できる!

 

最近はやりのスマートホームを担うスマートスピーカー(アレクサなど)にはアイシン製が対応 しています

なので連携(連携自体は簡単、ググれば出てきます)すれば「アレクサ、給湯リモコンでお湯張りして」「アレクサ、給湯リモコンでリビングの床暖を消して」と言えばそのように動いてくれます!最高!

これはかなり便利ですよ

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アイシン製のエネファームスマートスピーカーと接続できる!



停電時→アイシン製の方が高機能!

 

次は停電時の動きについてです両者ともに停電時にエネファームのおかげで電気を使える可能性があります 。この「可能性」というのが実は重要なので、しっかり説明させていただきます。カタログを読んで比較すると、かなり両社の機能が違います

 

最大出力はアイシン製が高い

普段使いの時の最大出力は両者ともに700W(0.7kW)です。

ただし停電時の最大で使える出力は異なり、アイシン製は問題なく700W(0.7kW)使えるのに対して、パナソニック製は500W(0.5kW)までしか使えません (表中の⑩)

各家電の目安の電力が下のようなので、200W(0.2kW)の差は大きいかもしれません

大き目のお家ならなおさらです

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アイシン製は700Wまで使える!

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パナソニック製は500Wまで使える!

 

停電時に使える確率はアイシン製が高い

実は停電時にエネファームで作られる電気を使えない場合があるのです!

それは停電時に発電していないとき。。。

普段から発電しないことが多いパナソニック製では、停電時に発電しておらす停電しているのに使えない! なんてことがあります。(普段から発電しないことが多い理由は、発電によりお湯を作りすぎてしまい、無駄になるかもしれないからです)

停電時に電気が使えるようするため、パナソニックウェザーニュースと提携し、「大雨や台風などが近づいているときはそれを検知」して、無理やり発電してさせる機能があります

ただし、予測できない地震などでの停電では、その機能も働きません

一方でアイシン製は発電効率が高い分、常に発電しているので、基本的に停電しても電気を使える可能性は高いです。

また、両者ともに約27日ほどに1回は発電していない(停止→起動する)のですが、両者ともに「大雨や台風などが近づいているときを検知」して前もって 停止→起動 してくれます!

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台風前には自動で発電継続できるように調整してくれる

 

停電中に発電してくれる時間はアイシン製の方が長い

次は表中⑪の停電中の最長発電時間を見てください

アイシンは「制限なし」、パナソニックは「停電前の発電開始から最長約8日間」 です

期間制限なしで使えるのはとっても嬉しいですね!

 

パナソニック製はガス停しても電気が来ていればお湯を沸かしてくれる!

これはパナソニックだけの機能で、なんとガスが止まっても電気が来ていればお湯を沸かしてくれます! 恐らくシステム内のヒーターを用いて水の温度を上げているのだと思います。これも便利ですね!

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定期点検は?

 

最後に気になる定期点検について。

表中の⑰にあるようにアイシン約12.5年後に定期点検、パナソニックは約10年後 です

両者ともにとっても長いので安心ですね!
車は初回車検が3年後なのに10年以上も定期点検しないのはかなり良いです

ちなみに定期点検はいくらかかかるみたいですので、お近くのガス会社などに聞いてみるのがいいと思います。

また、両者ともに初めの10年は無料保証がついているので、故障しても無料で修理してくれます。これもとってもありがたいですね!

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アイシン製の定期点検は12.5年後

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パナソニック製の定期点検は10年後

 

最後に

 

みつおの家ではメリットの多いアイシン製のエネファームを導入 しました!

実際に使っての使用レビューをしていこうと思いますのでそちらも良ければご覧ください!